1.火鉢のセッティング方法 |
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火鉢 |
使用した火鉢は直径45cm・高さ28cmのものです。 |
赤土 |
山へ行って適当に掘ってきたもので大丈夫ですが、都会ではホームセンターへ行けば手軽に入手できます。赤玉土という名称などで販売されています。14sで300円程でした。 |
灰 |
当店の灰を8リットル用意しました。16リットルあればなおよいです。 |
その他 |
土をこねるためのバケツやビニール手袋などがあれば便利。 |
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バケツへ赤土を入れます。 |
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少し水を入れてこねます。水は、できるだけ少なくして硬い目にこねあげます。 |
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赤土がこねあがりましたら、火鉢の底へまんべんなく敷いていきます。だいたい10cmくらいの厚さにします。(長火鉢の場合は、灰箱の側面にも赤土を塗ったほうがよい場合もあります。ただ、長火鉢の場合は、メーカーによって赤土を禁止している場合もございます。)
赤土は湿っていますので冬場だと1週間から10日程度(赤土の表面が乾くまで)、太陽の日にあてて乾かします。赤土は左の写真よりもっと堅くするのがいいです。
水が浮いてきたときは、
新聞紙などに水分を吸わせてやるとよいです。 |
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ある程度、赤土が乾きましたら灰を入れて完成です。灰は、購入した量の3分の1くらいは残しておくのがよいです。灰は、必ず信用できる業者で購入ください。まがいものの灰(消粉など)ですと、炭がうまく燃えません。(当店で販売している灰は、もちろんほんまもんです。) |
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灰を入れたら、すぐに備長炭を焚き始めましょう。下に敷いている赤土は、まだ、完全に乾燥していません。
灰がその水分を吸うのを防ぐために、灰を入れたら、すぐに備長炭を焚くのがよいです。備長炭を焚き続けることにより、数日で赤土の水分は飛んでしまいます。水分が飛ぶときに灰が堅く固まることもあります。その場合は、固まった灰を取り除き、残しておいた新しい灰を足してください。
火鉢の試運転は、玄関などでされるのがよいです。赤土が完全に乾いていない場合、畳の上で試運転をすると湿気で畳が濡れる場合があります。
(写真の備長炭は、当店の紀州備長炭多目的用です。)
藁があれば、燃やして中央の部分だけでも藁灰を入れるとより良いです。 |
火鉢に火を入れる前には、火鉢の下に座布団などを敷いておくことをお奨めします。
赤土は、断熱材となりますが、やはり底の部分は熱くなります。火鉢を畳の上などに直接置きますと、畳が焦げてしまうこともあります。使い始めは、底の部分の温度にもご注意くださいませ。赤土を入れるまえに、火鉢の底にガラス繊維などの断熱材をしいておいてもよいです。昔は、石綿を入れることもあったようです。
備長炭の焚き方は、火鉢の中央部分の灰を少し掘り、そこに火起こし器で起した備長炭を入れます。一度、火入れをした火鉢は、出来るだけ焚き続けるほうがよいです。灰が一度冷えてしまうと火の起こりが悪くなります。夜、寝る前に大きい目の備長炭を入れて灰を掛けておくと朝まで燃え続けます。ただ、文字で書くほどには簡単にいきません。
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2.新しい炭の追加の仕方 |
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冬場に硬く引き締まった本当の紀州備長炭を火鉢でお使いになるのは、少しコツが入ります。一度コツを覚えると、火持ちのよさと火力の強さとで、他の炭は使えなくなるほどです。。
参考にしていただければと思います。
基本は、夏下冬上(かかとうじょう)です。 |
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よくおこった紀州備長炭。分り易いように鉄瓶や五徳は外しています。 |
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追加する紀州備長炭は、あらかじめ火の周りで温めておくとよいです。爆跳を防ぐのと火着きをよくするためです。 |
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おこっている紀州備長炭をばらけさせて中心を空けます。 |
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中心に追加の紀州備長炭を入れていきます。 |
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新しい紀州備長炭を上から囲むように、おこっている紀州備長炭を置きなおしていきます。 |
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紀州備長炭を追加しましたら火床のまわりの灰を寄せるようにして紀州備長炭を覆っていきます。 |
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20〜30分もすれば、左の画像のように新しく入れた紀州備長炭もおこってきます。
冬場に新しい紀州備長炭を着火する際に大事なことは、種火を上に置くことと灰が十分に温まっていることです。 |
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夜寝る前に大きい目の紀州備長炭を入れて灰を被せておきますと朝まで燃え続けます。
火鉢に一度、火を入れましたら消さずに焚き続けるのがよいです。
火の用心と換気に気をつけてください。 |